「一縷」は、
絶望の中に残る、わずかな希望を描いた作品です。
大きな光ではありません。
誰かをすぐに救えるような、
強い言葉でもありません。
けれど、完全には消えていないもの。
もう終わりだと思った場所に、
それでも細く残っているもの。
この曲で描きたかったのは、
そんな“消えそうで消えない光”です。
一縷という言葉に惹かれた理由
「一縷」という言葉には、
ほんのわずかな望み、という意味があります。
それは、明るく前向きな希望とは少し違います。
まだ信じ切れていない。
でも、完全には諦め切れていない。
もう無理かもしれないと思いながら、
それでも心のどこかで、
まだ何かを探している。
そんな感情に近い言葉だと思いました。
IKPROJECTが描きたい光は、
いつも眩しいものばかりではありません。
むしろ、暗闇の中でしか見えない光があります。
「一縷」は、
その光に名前をつけたような作品です。
絶望の中に残るもの
人は本当に苦しい時、
簡単に「大丈夫」とは思えません。
前を向こうと言われても、
すぐに立ち上がれるわけではありません。
心が追いつかない日もあります。
何も信じられなくなる夜もあります。
それでも、
ほんの少しだけ残っているものがあります。
誰かの言葉。
忘れられない記憶。
もう一度だけ信じたいと思う気持ち。
心の奥で、まだ完全には消えていない温度。
「一縷」は、
そうした絶望の中に残るものを見つめた曲です。
強い人のための曲ではない
この曲は、
強い人のためだけに作った曲ではありません。
むしろ、弱さを抱えた人のための曲です。
何度も迷ってしまう人。
立ち止まってしまう人。
自分を責めてしまう人。
それでも、
どこかでまだ生きる意味を探している人。
そういう心に、
そっと寄り添う曲でありたいと思いました。
強くなれなくてもいい。
すぐに笑えなくてもいい。
ただ、今この瞬間に、
心の中にまだ一本の細い光が残っているなら、
それは確かに希望だと思います。
消えそうで消えない光
「一縷」で大切にしたのは、
希望を大げさに描かないことでした。
希望という言葉は、
時に眩しすぎることがあります。
苦しんでいる時ほど、
強すぎる光は遠く感じることがあります。
だからこの曲では、
静かで、細くて、今にも消えそうな光を描きました。
でも、その光は消えない。
小さくても、弱くても、
確かにそこにある。
それだけで、人はもう一度、
呼吸をすることができるかもしれない。
「一縷」は、
そんな光を信じるための作品です。
IKPROJECTとして残したかったもの
IKPROJECTは、
綺麗な世界だけを描くプロジェクトではありません。
痛み。
孤独。
喪失。
迷い。
そして、その中で見つける小さな光。
「一縷」は、
IKPROJECTの中心にあるテーマと深く重なる作品です。
絶望をなかったことにはしない。
苦しさを簡単に美化しない。
それでも、
その奥に残るわずかな希望を見つめ続ける。
この曲には、
IKPROJECTが音楽で届けたいものが、
とても静かな形で込められています。
聴いてくれたあなたへ
もし今、何かを諦めそうになっているなら。
もう無理かもしれないと感じているなら。
この曲が、
あなたの中に残る小さな光に気づくきっかけになれば嬉しいです。
大きな希望じゃなくていい。
確信なんてなくていい。
ただ、ほんの少しでも、
まだ消えていないものがあるなら。
その光を、どうか否定しないでほしい。
「一縷」が、
あなたの夜に残る小さな光として、
静かに寄り添える作品になれたら嬉しいです。
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「一縷」
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